小さなお墓 [おかーちゃん日記]
それは台風が近づいていた、11日の金曜のできごとでした。
会社の玄関先に、小さな雀の亡骸があったそうです。
私が出社した時には、見つけた人たちの手でティッシュにくるまれ、箱に入れられて、玄関の隅に置かれていたので、私は何も気づかず、玄関を通り自分のデスクへ…
お昼前に近くの席の人たちの会話から、雀が死んでいたこと、箱に入れられて捨てられてしまうことを知りました。
生ゴミと一緒に捨てられるのは、あまりに可哀想に思えましたが、会社の敷地内に雀を埋めるところはありません。
散々考えた挙句、家に連れて帰ることにしました。
会社帰りに回り道をしてホームセンターに寄り、新しいプランターと柔らかそうな土を購入して、雀を埋葬することに。
ベランダでマスクとゴム手袋を着け、くるまれていたティッシュを開けると、まだ雛かな?と思えるくらいの小さな身体は、猫やカラスなどに襲われてしまったのでしょうか、お腹のあたりが少し欠けていました。
閉じられたままの目や嘴、丸く茶色の頭はきれいなままで、思わず「可哀想に、怖かったね」と頭を撫でずにはいられませんでした。
プランターに小石、そして土を順番に入れ、身体に当たるところには痛くないよう、細かい石を除いて土だけをふんわりと敷きました。雀の身体を横たえて、上からも柔らかい土を布団のように掛けました。
翌日は台風だったので、タマスダレのプランターと一緒に玄関で一日過ごし、台風が通り過ぎたあとにベランダへお引越しをしました。
タマスダレと並んだ雀のお墓。
アイスクリームのお匙に「ちゅんちゅんのお墓」と書いておきました(いきなり命名、そして雑…)
これから寒くなりますが、土の下は少しは暖かいかな。
タマスダレのお隣で寂しくないかな。
そんなことを考えながら、日々お祈りをしています。
【おまけ】
台風の強い風が少し弱まった、土曜日の夕方
なんともいえない色の夕焼けでした。
赤チンを水で溶いたみたいな色。
【おまけ:その2】
久しぶりのお散歩をした、ころちゃん。
起き抜けの恒例行事?
読んでいるうちに涙が・・・。ちゅんちゅん、サキヲさんに出会えてよかったね。お家に連れて帰って埋葬してあげるサキヲさんの優しさに心を打たれました。きっとちゅんちゅんはサキヲさんを雀のお宿へ招待してくれる、サキヲさんは大きなつづらをもらって・・・ちょっと想像してしまいました(笑)
台風後の夕焼けは何とも言えない色でしたね。
不気味な雰囲気でした。
ころちゃんの起き抜けの行事、平穏な日常風景で気持ちが落ち着きます。
by simarisu (2019-10-15 15:51)
私もずっと以前,雀の雛を拾ったことがあります。
お蔭さまで順調に育ち,ある日空に飛び立っていきました。
餌は虫で,夢中で飲み込むのがとても可愛かったです。
by chaibo (2019-10-15 22:07)
☆simarisuさま☆
私たちが目にしないだけで、毎日たくさんの野鳥が天に召されているのでしょうが、会社の前で息絶えていたのも何かの縁かと思い、連れて帰ることにしました。
実家の物干しや、伯父の家の庭、結婚して住んだマンションの庭にも、いつも雀が居て餌をやっていたので特別な思いがあります。いつか、お墓に草が芽吹いたら大切に育てようと思っています。
久しぶりにころちゃんを起こしましたが、すぐにチョロチョロやっていました。トイレにも行きたかったんだろうな~と申し訳ない気持ちでいっぱいです。
by サキヲ (2019-10-16 12:48)
☆chaiboパパさま☆
飼いたいんですよね~~~、雀。飼っちゃいけないけど…
雛が落ちてて、懐いて居ついてくれないかなぁと思ってしまいます。マンションの庭に毎日来ていた雀は、お米をあげているとぷりぷりに肥えました。仲間を連れてくるようになって、みんなぷりぷり、ころころになって可愛かったです♪
by サキヲ (2019-10-16 13:04)
ぷりぷりころころの雀さん、可愛い姿が目に浮かびます♪
最近雀を見ることが少なくなりました、前は雀を見ない日なんてなかったのに…。
先日窓ガラスがパタッと音を立てたので、何かがぶつかったのかとベランダを見たら、雀があおむけに落ちていました。動かないので死んじゃったのかと恐る恐る近づいたら、うっすら目をあけ…脳震盪をおこしていたようです。
羽でも怪我をしていたら飛べないし、動物病院で診てもらえるかしら、そもそも雀って飼っていいんだっけ、などと考えていたら、元気に飛び立っていきました。
ウチのきれいにしていないガラス窓にぶつかるようなドジな雀、ちゃんと仲間のところに帰ってちゃんとご飯を食べているかしら、と時々思い返します。
ちゅんちゅんさん、最後は怖かったろうと思うと、辛くなりますが、サキヲさんにやさしく埋葬してもらって今はきっと安らいでいると思います。
by オリオン (2019-10-16 17:10)
☆オリオンさま☆
ぷりぷりころころは、寒くてふくれているようなシルエットです。それがマンションの柵に一列に並んで、私が姿を見せるまで「ちゅーん!…ちゅーん!」と呼ぶんです。その可愛いことったら…仲間を連れてきていた子が得意そうなのも微笑ましかったです。
オリオンさん家のガラスに当たった子は、その後大丈夫だったでしょうか。小さな小さなコブが出来ていたりして(^^;)
時期的にタマスダレの花がしぼんでしまっていたのが残念でした。咲いていたら、ちゅんちゅんも寂しくなかったかもしれません。痛かったね、怖かったねと何度も撫でましたが、柔らかくふわふわの土にくるまれて、少しでも安らいでくれればと思います。
by サキヲ (2019-10-17 12:50)