古道具屋さん [へんな京都案内]
会社の近くには古美術のお店がたくさんあります。
骨董品、美術品の数々がきれいに陳列されていて、まるで美術館や博物館にいるような気分になります。
そんなお店を覗くのも楽しみのひとつ…
しかし、私が特に気になるのは「古道具屋さん」という雰囲気の、ありとあらゆるものが埃をかぶっているようなお店です。
そんなお店を見つけたので、お昼休みに突撃してきました。
寺町丸太町を西に入ったところにある、『トヨダヤ道具店』。
お店の前の道路には、ポストカードやプレスリーのLP、陶器や漆器、絵画から果ては誰かわからない昔の写真までが雑多に並んでいます。
これは楽しそう♪ と、お店に入ろうとすると扉が閉まっている…
おや?と思って扉を見ると、そこには貼り紙が…
12:00には戻りますってことね…っておい、今12:30やし
まあいいや、とお店の前の缶に詰め込まれた『どれでも五百円』と書かれた扇子の山を掘りかえしていると、背後に自転車でおじさん登場
「ごめんごめん、今店開けるわ~」と鍵を開けてくれました。
店内には花瓶や貯金箱、ヴァイオリンやクラリネットまでが所狭しと置かれていて、カオス状態です。
皆、うっすらと埃をまとっている状態なので、注意深く触らなければいけません。
おじさんは狭い店内の、これまた狭い通路にある机と椅子の隙間に身体をねじ込み「ゆっくり見ていってや~」とニコニコしています。
色々と探した挙句、気になったお猪口を3つ買うことにしました。
おじさんは「まけといたげるわな」と500円引いてくれ、その後、机の上にあった新聞紙でお猪口をぎゅぎゅっと包み、椅子の後ろに無造作に積んであった「Amazonから送られてきたらしき袋」に手を伸ばし、その中へお猪口を詰め込みました。
その袋を二つにぎゅ~っと折ってセロハンテープで止めると、はい完成。
なんともダイナミックな包装の仕方でしたが、家に帰ってその袋をよく見ると
「Thank You」のスタンプが押してありました。ということは、これがお店の正式な包装紙…
おじさんは私に「名刺渡しとくわ。店が閉まってたらケータイに電話して。ほな、何分くらいで帰るわ~って言えるし」と、ほいっと名刺をくれました。
なんともおおらかな雰囲気の魅力的なお店なので、また覗いてみようかと思いました。 手は汚れるけど。
【買ったもの】
お猪口が3つ。
~1つめ~
裏には『翁』の文字が書かれています。
~2つめ~
横には高砂の楽譜?のようなものが書かれています。
反対側には高砂らしく、箒と熊手が。
~3つめ~
つがいの鶏が描かれています。
高砂以外の2つは、何の意味があるのかわかりませんが、これでお酒を飲んでみようかな~と思っています。
物語の中に登場するような古道具屋さんですね。そこから何か不思議なことが起こりそうな雰囲気です。でもお店に入るのはちょっと勇気がいりそう・・・。
お猪口の包装がスゴイ!カッパちゃんのスタンプが可愛いですね。梱包材料も再利用っていうのが古道具屋の鑑ですなあ。
姪っ子さんの作品展のご案内、ありがとうございます。
都合がつきましたらふらっと立ち寄らせていただきたいと思います。
by simarisu (2020-10-12 18:13)
☆simarisuさま☆
カオスなお店が大好きなのですが、最近はなかなか行けなくて…と思っていたら、会社の近くにありました!このお店もそうですが、夷川の家具屋さんの店先や看板も出ていないような小さな店が古~い食器や煙管、硯なんかを置いています。日が暮れると閉店しているので、気づかなかったんですぅ。
姪(妹)の作品展はギャラリーが狭いので、もしご都合がつけば…というくらいに考えていただければと思います。因みに本人は期間中はずっと在廊しているとの事です。
by サキヲ (2020-10-13 13:24)
貯金箱からヴァイオリン、ってまさにカオスですね。
映画に出てきそうで楽しそうなお店だけど、臆病者の私には入る勇気がないかも(-_-;)
でも花束持った河童さん、可愛いなぁ。
サキヲさんのお買いになったお猪口、どれもいい感じですけど、写真にある豆皿、いくつか欲しいです。
あ、オークラのモンブラン、美味しかったです♪
by オリオン (2020-10-15 17:42)
☆オリオンさま☆
お?京都にお越しでしたか?!
ほくと君の日記が止まっていたので、もしや…と思っておりましたが、やはり!
寺町通りには、ここよりもも~~っとカオスなお店がありまして…CDやLPのお店なんですけどね。そこは本当に怪しさ満載です。お店にいる時に地震に遭ったら、絶対死んでしまうと思います。そこに比べればトヨダヤさんは美しいもんです。
豆皿、もしも「これ!」と言っていただいたら買って送りますよ~♪
by サキヲ (2020-10-15 18:01)