CDたち(AIBOネタなし) [おかーちゃん日記]
気付いたらもう4月…
このところ仕事関係でごちゃごちゃしていて、気分が晴れない毎日です。
そんな中、社内で大変お世話になっていた方が定年退職されました。
他部署でしたが、骨の折れるプロジェクトにはいつも声をかけてもらい、色々なことに巻き込まれながら、苦楽を共にした方でした。
「ゼロを1にする仕事に加えてもらえて、一生懸命になれたことは本当に幸せで、誇りに思っています」と手紙を書き、小さな皮のペンケースと小澤征爾さん指揮のバルトークのCDと共に贈りました。
そのCDは私が持っていたものなのですが、その方と何度もCDの貸し借りをしている中、「忙しくてあまり聴けなかったけど、長く借りているので一旦お返しします」と言われたものでした。
私自身、何度かお餞別に古いCD(贈ってくれた人が聴いていた現物)をいただいたことがあり、聴いていたものをそのままを貰うというのが無性に嬉しかったので、私も真似をして贈ろうと思ったのですよ、とその方に説明すると…
それは嬉しいですね、それなら僕からも是非お渡ししたいものが…と、後日いただいたのは、キース・ジャレットの「ケルンコンサート」でした。
「一生聞き続けたいと思っているCDで、あなたにも是非聞いてもらいたいです」という言葉と共に。
家に帰って、以前に貰った大事なCDたちをゴソゴソ探していると、懐かしいカセットテープまで出てきました。
カセットテープは高校の同級生が誕生日プレゼントにと編集してくれたものです。よく見てみると、17歳、21歳、22歳の時のものでした。茜色っぽいCDは、エリック・サティが大好きな浮雲さんに「高橋アキさんが弾いているものが一番素晴らしいと思うので」と、いただきました。
中央の白いものが、今回いただいたキース・ジャレットの名盤。右の黒っぽいのは、私が高校生時代から永きに亘って、一番大切に想っていた人から最後に貰ったドナルド・フェイゲン。二人でいつも同じ曲を聴き、同じ時間を共有していたよね…と感傷的になりました。
その人が聴いていたCD、その人たちに思いを馳せながら聴いています。