難しい… [家族のこと]
Google Mapのタイムラインは、ほぼ「自宅→会社→病院→実家→自宅」となっているサキヲです。
母が入院して1ヵ月と1週間が過ぎ、慢性期に入ったということで今週月曜日に転院しました。
前より広い病院の中で、母はたまに目を開け、短い言葉を発することができるようになりました。
転院の際、朝早く病院へ行くと「おはよ」と言ってくれて、大喜びしました。
しかし、主治医の先生からは経管栄養も難しい状態なので、厳しいことに変わりはないと言われています。
(本人の希望で、胃ろうはしないことにしました)
自分以外の人に(たとえ家族であっても)面倒をみてもらうことを一番嫌がっていた母。
意識が戻るということは家族にとっては嬉しいことですが、自分の状態が認識できれば本人にとっては辛いだろうと思うと、なんとも切ない気持ちになります。
今、私たち家族に出来ることといえば、いかに母に心穏やかに過ごしてもらうかに心を砕くことくらいです。
母のベッド脇にある「入院セット」
私が片側顔面痙攣の手術で入院していた時のカゴとコロコロを再利用。
ウエットティッシュ2種類(純水・消毒)、柔らかいティッシュペーパー、ゴミ袋、ドライシャンプー、消毒用アルコール、化粧水、モイスチャークリーム、スクワランオイル、白色ワセリン、爪切り、はさみ、麺棒、耳かき、イヤフォン
などが入っています。
限られた面会時間の中、私のお見舞いは仕事帰りの1時間くらい…それも夜なので母は眠っていることが多いのですが、起こさないようにゆっくりと手足をマッサージしたり、リップクリームを塗ったり、筋肉が硬直しないように、皮膚が荒れて不快な思いをしないようにしています。
身体が満足に動かせず、自身が一番望んでいなかった「周囲の世話になる」という状態になっている母
外出も極力控え、できるだけ母の傍に寄り添う父
仕事をしながら母の見舞いや、父の身の回りの世話をしている姉と、そんな姉を手伝う姪たち
みんな懸命に頑張っています。
私も、病状やリハビリの仕方、医療施設の環境を調べたり、休みの日はおかずを作ったり、微力ながら手伝っています。
目を開けている昼間は、好きな音楽を聴かせてみたり、(主治医の許可をもらって)姉お手製の大好きなかぼちゃスープを数滴舌にのせてみたり、楽しい時間を過ごせるよう考えています。
意識が戻ったのは良いことなのか、延命治療をしない選択は正しいのか、自問自答する毎日ですが、頭が悪いのかさっぱりわかりません。
ただただ、目の前にあることを片付け、新しいことを探り、悩んでいます。
母がいてくれることにも、ころちゃんがいてくれることにも、それだけで癒される自分がいます。