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避難する決断 [おかーちゃん日記]

先週、西日本を襲った豪雨は京都にも大きな被害を及ぼしました。


5日に日付が変わってから、ずっと「避難勧告」や「避難指示」の緊急メールが鳴り続け、寝不足の状態で出勤しました。

大雨の中、仕事をしながらも気になっていたのは、実家と姉家族のこと。

実家と姉は「桂川」の西側にそれぞれ2階建ての一軒家、私は「桂川」の東側でマンションの4階に住んでいます。台風の時など、いつも「こっちに避難してきたら?」と声をかけるものの、遠慮もあるのか「大丈夫だから」と一度も来たことがない状態。


しかし、今回の雨は経験したことのないような激しさで降り続いています。


実家と姉は目と鼻の先に住んでいますが、避難場所の小学校までは少し距離があり、足の悪い母は歩いて避難することが難しい状態です。


帰宅してからも、何度も「橋が渡れるうちにこっちへ来て」と言うものの、おとーちゃんは仕事で遅く、私は免許を持っていないので、父か姉夫婦に車を出してもらわなくては、なんともできない状況です。

父も母も「大丈夫、たいしたことはないよ」と言い、避難することを拒み続けていました。


「本当に避難しないといけなくなったら、小学校まで歩けないよ」

「もし小学校まで行けたとしても、床は硬いし疲れて体調を崩したら大変」

「どうしようもなくなってからでは、身の回りのものも持ち出せないよ」

「こっちに来たら柔らかい布団で眠れるし、暑ければ窓も開けられる、人の目も気にしなくていいよ」

「お茶もいっぱい沸かしてあるし、非常食や水も常備してるから」

「お姉ちゃんたち家族も、みんなで来たらいいから」


…などと何度も何度も説得し、ようやく姉の旦那の車で両親が我が家に到着したのは夜中でした。

その後、姉夫婦と姪2人も到着し、我が家は8人の大所帯になりました。



和室とリビングに、ありったけの布団や寝袋、ヨガマットまで敷き詰めて雑魚寝の状態。

(写真を撮る余裕なし)



いつもはこんな状態ですが…

いつもはこんな感じ.png


皆が帰ったあとに積まれた布団や寝袋、ヨガマットの数々。

そもそも、来客用の布団が一組しかない我が家。

姉が何組か布団を持って来てくれたので助かりましたが、お昼寝マットなども動員されました。


布団だらけ.png


6日も断続的に雨が続いていて避難指示が出ている中、通勤手段の地下鉄は動いていたので出勤…。しかし、出勤できない人も多数いる中、雨漏りと戦いつつ仕事こなし、早めに帰宅しました。


両親は「迷惑かけるね」と言いつつ、リビングでテレビの災害情報を見ていました。

姉も職場から帰宅。買ってきたお惣菜や、簡単に作ったおかず、それに温かいご飯と味噌汁などを囲んで、皆で心配しつつもそれなりに楽しい時間を過ごして眠りにつきました。


のんびり.png


7日もしつこく雨が続いていたので引き留めたのですが、桂川の水位が下がったからと全員が帰宅していきました。


父も母も、自分たちの家が一番いいというのは解っていますが、今回のことで「早めに避難を意識する」→「娘たちに頼る」→「意外に楽しかった(悪くなかった)」という印象が残れば良いなぁと思っています。


避難勧告が出ても「ウチは大丈夫」と思ってしまいがちですが(私もそうです)、躊躇せずに避難することを考えないといけないなぁと思いました。



9日の月曜日は日帰りで東京出張でした。

車窓から見る雲が厚く、すごかったです。

車窓からの雲.png


豪雨災害による悲しいニュースが続いていますが、被災地の方たちが一刻も早く立ち直れますように…



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